あの頃の君へ〜eternal love〜
『そうですか!』



『何だか楽しくてすっかり忘れてたわ。
私ったら、いけない!いけない!』



『それじゃ、私そろそろ行くわね!』



『鶴見君、またね!』



『ええ!江梨さんもお気をつけて!』



互いに笑顔で手を振りあって



俺はその後ろ姿が街に消えるまで
彼女を目で追い続けた。



これからまた何かが起こる気がする。



そんな予感を感じながら。



その足で店に戻ると
悲しい現実が俺を待ち受けていた。



閑散とした寂しいホールに



アップテンポな音楽だけが
大音量で鳴り響いている。



客はたった3組。



今日はキャストも5人しかいない。



いくら繁忙期を過ぎたとはいえ



オープンしたての店がこれでは
言い訳すらできない。
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