あの頃の君へ〜eternal love〜
『いや、、』



『これからちょっと
行きたい所があってさ。』



『………?』



40分ほど車を走らせると
辺りはすっかり暗くなっていた。



美希は疲れているのか、



シートにもたれかかるように
スヤスヤと眠っている。



"やっと着いた。"



駐車場に車を停めて



俺は気持ち良さそうに眠る
美希の寝顔をじっと見つめた。



艶やかで透明感のある白い肌。



無防備で柔らかいその唇。



こんなに可愛い寝顔は
他の誰にも見せたくない。



___チュッ。



『着いたよ。』



俺は右頬にキスをして
美希の身体をそっと揺すった。
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