あの頃の君へ〜eternal love〜
俺が笑って夏希も笑って



その後ろには菜々さんと店のみんなが
楽しそうに会話を弾ませていた。



俺は太陽に向かって一人
心の中で祈りを捧げた。



“この平和な時間が
いつまでも続きますように。”



“ずっとずっとみんなの笑顔が
見られますように”と。



ゆっくりと時間は流れ
陽も沈み始めた頃。



今夜は駅から離れた河川敷に移動して
みんなで花火をする事になった。



はしゃいでいる黄色い声に紛れて
どこからか聞こえてくる優しい虫の音色。



大きな川を目の前にして



少しだけ湿った空気が周囲に流れ
ザワザワと草木が揺れた。



『ほーれほれー!夏希さーーん!』



『ちょっとーっ!もう!!』



『花恋ちゃんてば、危ないってばー!!』



手持ち花火を大きく振り回して
夏希と花恋が追いかけっこを始めた。
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