あの頃の君へ〜eternal love〜
『あっ、あれ見てっ!』



菜々さんが川の向こう側を指さした。



月に向かってまっすぐと伸びていく光線が
大きな音を奏でて夜空に巨大な花を咲かせた。



それは青にも赤にも緑にも
幾度となく色彩を変えた。



手を伸ばせば届きそうなほど近くに感じる。



なのに届かないのは



まるで今の俺たちの心の距離を
表しているようで少しだけ胸が痛んだ。



『菜々さん、今日1日どうだった?』



『うん!すっごく楽しかったよ!
花火なんて高校生以来だったし。』



『それに鶴見さんの
意外な一面も見れたしね!』



『意外な一面…?何それ?』



『ほらー!夏希さんに対しての
あのオラオラ加減っていうかさ。』



『私達には全然違うからすごく不思議で。』



『あー、まぁ、アイツとは腐れ縁でね。
けど、こう見えて俺、意外と優しい奴なのよ?』



『特に、“好きな子には”ね…』
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