あの頃の君へ〜eternal love〜
まるで宝石を散りばめたように
美しい煌びやかなこの街の夜景。



青々とした幻想的な世界に
浮かびあがる虹色の観覧車。



どこまでも広がる大きな海。



そして、



窓から射し込む優しい光が
2人の影をそっと照らしていた。



『ねぇ…武瑠。』



『どうして誕生日でもないのに
こんなに素敵な所に連れてきてくれたの?』



美希がこちらを振り返り
不思議そうにこう尋ねた。



『それは…』



『お前に大事な話があるからだよ。』



俺はそっと腕を回すと
美希を後ろから抱きしめた。



『なぁ…』



『この前話した事だけどさ…』



『あれ一旦全部忘れてくれない?』



『…えっ!?何の事!?』



『ほら…』



『俺が前に病院で話した事だよ。』



『///う、うん…。』



美希があの日の事をを思い出して
恥ずかしそうに下を向いた。
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