あの頃の君へ〜eternal love〜
しかし、



そこから出てきたのはただの空箱だった。



当然ながら左右に振ってみても
音などするわけがない。



さっきまで夢中で話していたからだろうか。



タバコを切らしていた事など
すっかり忘れていた。



『…まいっか。』



ぼそっと独り言をこぼして



店の目の前にある
古びたタバコ屋に目を向けた。



それを見て俺はすぐにハッとした。



店の前にはいつも色褪せた
青いベンチがポツンと置いてあるのだが



そこに好んで座る人は
今まで見た事がなかった。



しかし、今日はそこに人がいる。



ストレートのロングヘアを派手な金髪に
染めた明らかに10代と見える少女の姿が…



彼女は足を組んで
堂々と空に向かって煙を吹かしていた。
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