BEAST POLICE
ある大雨の夜、バイト先から帰宅途中だった女子高生が車に撥ねられて死亡した。

女子高生は撥ねられた位置から数メートルも吹き飛ばされており、撥ねた車が相当な速度を出していた事が窺える。

現場にブレーキ痕はなく、事故車両は停車する事なくその場から逃走したものと思われる。

直ちに交通課の鑑識班が現場検証を行ったものの、事故当時の大雨によって物証の多くは流されており、同じく大雨のせいで外を出歩いていた者が少なく、目撃者は皆無。

それでも鑑識班は、被害者の衣服に残されていた塗料から轢き逃げ車種を特定。

その車の持ち主まで辿り着いたのだが…。

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