ヤンデレなら、病んで下さい!

「ところで、雛。前の件、考えてくれた?」

との話題に、肩から緊張する気分となった。

紅葉ちゃんがノートに書いたことを思い出す。彼がヤンデレかどうか確かめる方法、その一。

『一、とりあえずカメラは断れ』

「あ、あの、やっぱり恥ずかしいので」

「そっか。だよね、変なこと言ってごめん」

「……あれ」

「ん?」

「い、いえ、何でもないです!」

ごまかすようにクッキーをかじりながら、紅葉ちゃんの言葉を思い出す。

『いい?ヤンデレなら、ここできっと、カメラの必要性と、自分がいかに相手を守りたく愛しているかで攻めてくるわ。あんたの場合、ここできっと、『彼は私のためを思って』と上手く丸め込まれるから、徹底的に拒絶なさい。あらかた、拒絶すれば、どうして分かってくれないんだと、病むルートよ!』

なんだけど、あっさりと解決してしまった。やっぱり彼はヤンデレじゃないーーって、そもそも、ヤンデレがよく分かんない私だけど。

とりあえず、紅葉ちゃんの言うとおりにならなかった彼はヤンデレじゃない。

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