ヤンデレなら、病んで下さい!
「雛、それーーめちゃくちゃにして下さいって、言っているのと同じだけど」
「……へ」
涙が引っ込むような呆けを貰ってしまった。
「ベッド上、拘束状態の涙目で、大好きです。何されてもいいとかーー理性飛ぶ。もちろん、雛がそんなことされたいが為に言っている訳じゃないと分かっているから、何とか堪えるけど、今日は泊まりだね」
頭がハテナで埋まる。
そんな私をよしよしとあやす優しい彼。
「そう、何度も謝らないでよ。俺の罪悪感が上乗せされるだけだから。雛は、悪くないよ。悪ふざけが過ぎた俺のせいだから」
「わ、悪ふざけ?」
「幼なじみと話していたヤンデレというものをやってみた」
「はい!?」
えっ、ど、どういうことっ。ヤンデレになった?あれ、でも、紅葉ちゃんとヤンデレの話したのは今日の昼で、え?え?
「頭こんがらがっているね。解説ついでに隠し事を一つバラせば、仕事休みの日、そうして雛と会えない時は、必ずと言っていいほど、雛の後をつけるのが日課……です」
照れたように、余計にこんがらがることを言われた!?
あ、頭の中がグルグルになってる。あ、後をつけるって。
「す、ストーカーしてたんです、か」
「まあ、そうだね。雛はよく、絡まれるから、心配でついつい。今日も、中年の男に連れ去られそうになっただろ?」
連れ去るだなんて、大げさな言い方だけど。あの時、あのタイミングで電話が鳴ったのは。
「そうそう。因みにあの後、警察に話しておいたから。逮捕まではいかないけど、厳重注意は受けていたね。雛以外にも、声をかけていたみたいだから」
「や、やっぱり危ない人だったんですね。ーーって、私の頭を読んだ上で会話してますかっ」
「雛は思ったことが顔に出やすい。素直なのはいいけど、嘘は壊滅的に下手だ。別れたいって言うのに、『別れたくないっ』な顔して言うものだから、笑い堪えるの大変だったよ」
「は、話がよく分からないんですが。えっと、ま、まとめます」
「どうぞ」