俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


驚くわたしを尻目に、二人はハニカミながら部屋を出て行った。

「なんだ。あいつらオレと一緒にいたいみたいなことを言って、結局二人でいたいだけなんじゃないか。なあ、香乃子」

口を尖らせる亮平は、ソファーに寝転がった。

「疲れたなあ。香乃子も疲れたろ?」

「ううん。わたしは大丈夫。亮平と一緒だからかな?全然疲れてないよ」

小さく微笑むと、亮平はソファーから手を伸ばした。

「おいで、香乃子」

「え?おいでって?」

「こっちに来いってこと」

それくれい分ってるって。

何をするつもりなのかって、聞いてるんだけどな。

恐る恐る近付いていくと、手を引っ張られた。

その弾みで、亮平の胸に倒れこむ。

そして、ギュッと抱きしめられたのだった。

「ありがとう、香乃子。ここまで一緒に頑張ってくれて」

「そ、そんな…。わたしなんて、本当に小さな力だもん。お礼なんて言わないで」

「言うよ。香乃子がいてくれるだけで、どんなことでも頑張れるからさ」

その言葉と、抱きしめてくれた意味が分って涙を堪えた。

亮平は、わたしと二人の時間が後少しだと分ってる。

分ってるから、後悔しないようにしてるんだ…。
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