俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


亮平の胸から、ほんのり香る甘い匂い。

色っぽいこの香りと温かい胸を、あと何回感じることが出来るんだろう。

「キスしていいか?」

ふいに亮平が尋ねてきた。

わたしは胸に顔を埋めたまま、小さく頷く。

こういうやり取りさえ出来なくなるなんて、亮平が本当にアメリカへ行っちゃったら、わたしは思い出の中だけで生きていきそうだ。

このキスの感触を、忘れないようにしなくちゃ。

そんな思いで唇を重ねていた時、亮平が呟いた。

「香乃子の温もりを、忘れないようにしよう。例え離れても、近くに感じられるように…。一人じゃないって、香乃子が教えてくれたんだよ」

「亮平…」

そうだった。

離れて寂しいのは亮平も同じで、一人でアメリカへ行く分、心細さはわたしより遥かに大きいはず。

それなのに、わたしってば自分のことばかりで、亮平に寂しくないように甘えて求めてばかりだった。

「亮平だって心細いのに、自分のことばかりでごめんね」

本当にごめんね、亮平。

わたし、もう少し強くなる。

亮平みたいに強く…。

「いいんだよ。香乃子が寂しくなければ、オレも寂しくない。香乃子が甘えてくれるのが、嬉しいから」
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