俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


空港というのは、何でいつも人が多いんだろう。

そんなにみんな、外国を往き来するのかな?

もしそうなら、亮平がアメリカに行くのもごく普通で、遠く離れるなんて思い詰めなくていいのかも。

そんな都合のいい解釈をしてみたり。

それがわたしの精一杯の強がりだったりする。

「みんな、もう帰っちゃったのかな?絵美さんくらい、いてくれても良かったのに」

今日は、いよいよ出発の日。

後数分でお別れだ。

会社の何人かの人たちが見送りに来ていたけど、気が付いたら皆帰っていたのだった。

「気を遣ってくれたんだよ。じゃないと、香乃子にキスが出来ないだろ?」

そう言った亮平は、人目もはばからず唇を重ねる。

「ちょっと!他の人に見られるじゃない」

「いいよ。他人なら恥ずかしくない」

「いや、そういう問題じゃなくて」

ったく、亮平てば相変わらずなんだから。

唇を尖らせていると、亮平は腕時計で時間を確認し始めた。

そして、わたしの頭を軽く叩いたのだった。

「そろそろ時間だ。香乃子、最後にもう一回だけキスをしよう」

「ん…」

本当だ。

周りが他人なら恥ずかしくない。
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