俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「行かなきゃね」
唇を離すと、代わりに亮平はわたしの左手を手に取った。
「ねえ、亮平。わたしね、寂しいって気持ちばかり言ってたけど、本当はもっと伝えたい気持ちがあるの」
「何?教えて」
優しく微笑む亮平は、わたしの手も優しく握る。
「それはね、亮平を好きだって気持ち。ずっとずっと、変わらない気持ちだよ。例え遠く離れていても、わたしの亮平を恋する気持ち、絶対に止まらないから」
最後に伝えなきゃいけないのは、この気持ちだった。寂しいより先に、変わらない気持ちを伝えないといけなかったのに。
すると亮平は、ゆっくりと握っていた手を離し、今度は指を手に取った。
それは、左手の薬指…。
「一年間、一年間だけ待っていて欲しい。この指を、オレだけの為に取っておいて」
「亮平…。うん、待ってる。わたし、絶対に待ってるから」
最後は涙じゃない。
笑顔で見送るって決めてるから。
覚えていてね。わたしの笑顔。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
わたしも覚えてるよ、亮平の笑顔を。