ただ、君の隣にいたいだけ
「あっ、花菜ちゃんどっち派?右の細長いほうと左の短いけど広い滑り台。俺は長い滑り台のほうよくやってたな」
「私は広い方の滑り台を友達と手を繋いでよく滑ってましたよ」
本当懐かしい。そっか。時期は重なっていないけれど亮輔さんとは同じ場所に思い出があるんだ。この小学校もファミリーパークも同じ育った場所。
卒業式以来の体育館。中からは声がする。もうみんな来ているんだ。懐かしんでいる場合じゃない。
この扉が開くともう逃げ道はないんだから。
「花菜ちゃん、大丈夫。開けるからな」
亮輔さんがギーっと音を立てて扉を開けると中にいた人たちが一斉に私に視線を向けた。ざっと10人くらいの目が一気に私を見る。迫力あるな。
「みんな、ちょっと集まって。昨日話した相原花菜さん。今日から練習に入ってもらうから。花菜ちゃん一言だけ挨拶お願いしてもいいかな?」
「あっ、は、はい。相原花菜です。全くの素人ですが、足を引っ張らないようにだけ頑張りますのでよろしくお願いします」
亮輔さんの言葉にみんなが集まり、挨拶を促されて緊張しながらもなんとか言えた。亮輔さんの言ったとおり、みんな優しく拍手で迎えてくれて一安心だったんだけれど一人だけ私を好意的に思っていない視線を感じた。
「私は広い方の滑り台を友達と手を繋いでよく滑ってましたよ」
本当懐かしい。そっか。時期は重なっていないけれど亮輔さんとは同じ場所に思い出があるんだ。この小学校もファミリーパークも同じ育った場所。
卒業式以来の体育館。中からは声がする。もうみんな来ているんだ。懐かしんでいる場合じゃない。
この扉が開くともう逃げ道はないんだから。
「花菜ちゃん、大丈夫。開けるからな」
亮輔さんがギーっと音を立てて扉を開けると中にいた人たちが一斉に私に視線を向けた。ざっと10人くらいの目が一気に私を見る。迫力あるな。
「みんな、ちょっと集まって。昨日話した相原花菜さん。今日から練習に入ってもらうから。花菜ちゃん一言だけ挨拶お願いしてもいいかな?」
「あっ、は、はい。相原花菜です。全くの素人ですが、足を引っ張らないようにだけ頑張りますのでよろしくお願いします」
亮輔さんの言葉にみんなが集まり、挨拶を促されて緊張しながらもなんとか言えた。亮輔さんの言ったとおり、みんな優しく拍手で迎えてくれて一安心だったんだけれど一人だけ私を好意的に思っていない視線を感じた。