LOVE・ホテルに行こう。
「騒がせてごめん」


美味しそうなオムライス。
サラダも一緒に置いてあった。


「綾子、レストランのコックしてるんだ。味は保証するよ。食べようか?」


美味しそうなフワトロな卵がのってる。
なぜかその上にケチャップで『LOVE』の文字が書かれてる。


「美久、お茶でいい?」


「うん。手伝うよ」


田村君の後からキッチンに入る。


「コップ、あっち」


こじんまりとした食器棚からコップを2つ取り出す。
独り暮らしの男性のキッチンにしては綺麗にしてる感じだ。


「綺麗にしてるね。料理するの?」


「割りとするかな」


「へぇ~」


「いつでも食べに来て。美久なら大歓迎」


「遠慮します。
お腹ペコペコ。早く食べよっ」


「…美久は冷たいな~。俺、ショック」


冗談を言う田村君を置いてキッチンを出た。


美味しいオムライスを食べてお腹は満足。


「ビール飲む?」


「いい。…電車の時間あるし、もう少ししたら帰る」


「さっき、帰らないって言ったのに?」


「あの時、話聞いてた?」


「冗談だよ。美久、からかうと面白くて」


調子狂うな~。
笑う田村君の横顔を見る。





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