LOVE・ホテルに行こう。
ボンヤリとした頭。


目を開けると私の顔の横でうつ伏せで寝てる田村君がいた。手に感じる温かい感触。


繋いでる手。


優しい田村君に甘えっぱなしだ。


「…圭吾」


空いてる方の手で田村君の頭を触る。


「…美久、起きたの?」


「もう大丈夫だから圭吾もベッドで寝て」


横に来た田村君が私の頬に触れた。
見つめる目に何も言わない口。


無表情からは何も解らない。
だけど触れる手は優しくて。


「電気消すよ」


暗くなった部屋と同時に目を閉じた。


目覚めたのは9時過ぎだった。


隣で背向けて寝てる田村君を起こさないように静かに起き上がる。


朝御飯を作ろうとキッチンに行く。


冷蔵庫から卵とウインナーを取り出しフライパンに入れる。
彩り程度に野菜を敷く。
その上にスクランブルエッグとウインナーをのせて完成。


食パンと後はコーヒーかな。
キッチンを見渡しインスタントコーヒーを見つけた。


「いたっ」


キッチンに来た田村君が言った一言目がそれだった。


「おはよう。昨日はありがとね。介抱してくれて」


「美久、いないから帰ったと思って焦った」


「黙って帰らないよ」


「美久には前科があるから信用できない」


「もう、そんな事はいいから、朝御飯食べよ。
パン、焼く?そのままがいい?」


「焼いて。コーヒー、俺がするよ。美久、砂糖入れるよね?」


「うん。甘めのやつがいい、朝は」



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