あたしが愛した総長


優「……ありがとう」


言って欲しい言葉を



欲しいときに言ってくれる



なんでもお見通しだね





龍毅に肩を抱かれながら大きな門を潜り、組員さんたちが開けてくれた戸の中へ入ると




「「「お帰りなさい!!!」」」


10人ぐらいの組員さんが出迎えてくれた



龍「あぁ」


優「こ、こんばんは」


「「「こんばんは!」」」


組員さんたちってイカツイ顔してるのに優しいよね


やっぱり人は見た目で判断しちゃ駄目だね



?「きゃーーー!来たの?ついに来たの!?」


?「少しは落ち着きなさい」


なんだかスゴくハイテンションな声と


冷静な声がだんだん近づいてきて


誰だろうと思っていると



龍「……ちっ」



隣の龍毅が舌打ちをした


どうしたんだろうか、と思っていると


?「やだーー!可愛い!!美人な子ねー!!」


ハイテンションな声の主であろう綺麗な女の人が奥から出てきて、駆け寄ってきてあたしを抱き締めた


優「う、わぁ!」


その勢いによろけるあたし


?「紗英(さえ)、困ってるからやめろ」


紗「えー、竜(たつ)くんのケチ!」


紗英さんと呼ばれる女の人は竜さんという人の言葉で渋々あたしを離す


竜「俺より龍だろ」


ガハハッと豪快に笑った竜さん


紗「あら、龍。器が小さいのねー、抱きついただけよ?」


龍「うるせぇ」


嫉妬深い龍毅は女の人があたしを抱き締めても不機嫌になるみたいだ


竜「紹介が遅れたなー。俺は織田 竜っていうんだ。龍の父親だ、よろしくね、優梨さん」


優「あ、こちらこそよろしくお願いします」


ペコリと頭を軽く下げる


紗「じゃあ、次は私ね!織田 紗英です!龍の母親よ。よろしくね!優梨ちゃん」


優「よろしくお願いします」


なんだかフレンドリーなご両親だな……


優「わたしは原野 優梨です。龍毅と付き合わさせてもらってます」


紗「知ってるわよ~♪いろいろと話聞いてるから!ここじゃ、なんだから上がって!」


そういや玄関で話してたな、と思い


靴を脱いでお邪魔する


龍毅に連れられ、右に曲がってすぐ左の部屋に入る





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