スタートライン~私と先生と彼~【完結】
「私さ、心配なんよな・・・」
「ないが??」
口の中がいっぱいなのでちゃんと話せてない。
「笠野くん、口の中の食べ物がなくなってから、話しなさいよ」
「はぁい。沙知、先生っぽい」
「これじゃ、幼稚園の先生やん!」
「ひどいなぁ〜。それより何が不安なん?」
ティッシュで口元を拭きながら、隆は聞いてくれた。
「ちゃんと授業できるかな?」
私は俯いて、今の気持ちを打ち明けた。
「それは、沙知の努力次第じゃない?初めから上手くできる人なんていないし、いろんな先生に相談に乗ってもらったりして、解決していったらいいんじゃない?もちろん俺も力になるし」
うわっ・・・泣きそう。
・・・めっちゃ嬉しい。隆のことやから『沙知なら大丈夫!』なんて言うだけやと思ってたのに・・・。
「隆、大好き」
私は隆に抱き着いていた。
「ち、ちょっと、沙知?どうしたん?」
きっと隆の目は真ん丸になってるだろう。体を離して、隆の顔を見上げると、想像通りだった。
「私ね、嬉しいよ。ありがとう」と言うと、私からキスをした。
いろんな不安を払拭するように。