スタートライン~私と先生と彼~【完結】
大学生活もあと1年。
みんなそれぞれの道を選んでいる。
さっちゃんは今、教員採用試験に向けて勉強中。
倍率が高いから、なかなか難しいって言ってたけど、あれだけ頑張ってるなら大丈夫だと思う。
これ、俺の勘。
「さっちゃん、息抜きも大切やで」
「そうやね〜」
こうやって、俺はさっちゃんを外へ連れ出す。
大学受験の時もこんな感じで勉強してたのかな?
連絡をとるのを遠慮していた頃が懐かしい。
帰りに夕飯の買い物をするために二人でスーパーに寄る。
さっちゃんが料理をするのを見ていて興味がわいてきてたが、俺はごはんと味噌汁しか作ったことがない。
しかも、これも必死に頑張らないと作れないようなレベル。
実家に帰った時に作ったのも、ごはんと味噌汁だけだったが、母さんは涙を浮かべて喜んでくれた。
そして、今日は自分で作りたいと思ったから言ってみた。
「今日は俺がカレーを作る!」
「えっ?大丈夫?」
「俺、さっちゃんが作るの見てたから大丈夫!」
少し、いやかなり不安だったけど、さっちゃんがやっていたのを思い出しながら、なんとか作ることができた。
俺の作ったカレーをさっちゃんはおいしそうに食べてくれた。