スタートライン~私と先生と彼~【完結】
「でもさ、これからさ、さっちゃんが教師になったら、こんな心配ばっかりしないといけないんやな・・・」
どれだけ心配しなくてはいけないんだろう・・・。
「隆は気にしなくていいよ。どうせ、高校生の想いなんて年上への『憧れ』やろうし」
本心じゃないよな?
さっちゃんの中でもあいつは憧れだったのか?
違うやろ?憧れなんかじゃないんやろ?
だから俺は恐れているんやで。
今でも、卒業式の日に君があいつを見る目を思い出す。
思い出すたびに不安になる。
俺の目が届く範囲でいてほしい・・・。
どこにもいかないで欲しい。
その後、俺は「これだけは守って」と、さっちゃんと約束した。
告白とかされたら言うこと。
露出の少ない服装で行くこと。
スーツも胸元は開けない、スカートは短いのは履かないように。
「これだけって、結構言ったね」
と、笑いながら言うと、俺は「高校生の性欲をバカにしたらあかんぞ!」と忠告した。
きっと笑ってくれると思っていたのだが、「隆もそうだったの?」と聞かれ、しどろもどろになってしまった。
はい、俺もそうでした。