スタートライン~私と先生と彼~【完結】
「はじめまして。僕は原田先生の生徒の三島です。せんせ〜の彼氏かっこいいですね」
もう、イライラがピークに達しようとしてたが、こんなところで切れたら、小さな男だと笑われるだけだから、できるだけ余裕なふりをした。
『かわいい生徒だね』くらいの雰囲気で。
「でも、俺の方が背が高いし、かっこいいですよ」
放っておいてくれ!
俺はどうせ170cmそこそこしか身長がないから、さっちゃんがヒールのある靴を履くと同じくらいになるんや!
「三島くん、何を言ってるの?私はあなたには興味ないから」
きっぱり言っても、目の前の男はなんとも思っていない様子。というか、しつこい。
「ふ〜ん」
ほら、まだ何か言いたげだ。
さっちゃんも困ってるし。
ここは、大人の余裕を見せないとな。
「三島くん、しつこいと嫌われるよ」
なんとか落ち着いていうことができた。
そういえば、さっちゃんの高校の卒業式の帰りにもこんなこと言ったよな。
「余裕ぶっているのも今のうちですよ。年上だろうが、年下だろうが、先生だろうが、生徒だろうが関係ない。僕は先生が好きなんです」
すごいな、最近の若者は。
というか、こいつがすごいのか?
こんなにストレートに自分の気持ちを伝えることができるなんて、羨ましいとさえ思ってしまった。
隣でさっちゃんはため息をついたと思ったら、口を開いた。