スタートライン~私と先生と彼~【完結】
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「隆!合格したよ〜!」
沙知は、無事に教員採用試験に合格した。
ようやく沙知に会える。
待ってましたとばかりに、俺は毎日のように会った。
働き始めたら会う時間なんて減るやろうから、今のうちに充電しておかないとな!
「ただいま〜」
まだまだ寒い毎日が続くある日、俺が沙知の部屋に入ると、彼女は不自然に立ち上がった。
背けた顔は今まで泣いていたようだった。
忘れてる?俺は君の顔で察することができるんやで?
何か隠している。
俺は確信していた。
ごまかせてると思ってるかもしれないけど、ごまかせてないよ。
言ってくれへんの?
俺は少し待つことにした。
食事を食べながら、彼女は意を決したように話し出した。
赴任先が決まったのか・・・よかったやん。
なんでそんな顔をするんや?
その後の話しで俺は彼女の顔を強張らせている理由がわかった。