読書少女
それでも一応こう言っておかないと、後がめんどくさい。
なるべく面倒事は避けたいタイプでな。
そう…昔から。
「行こうよ!凪」
「さきに行ってろ。後から戻る」
「分かった~」
屋上から邪魔を追い出し、フェンスへともたれかかる。
「何?用事?」
「用事がなかったらここには来ないだろ」
「だったら早く言え」
「そんな急かすなよ、久しぶりの再会だってのに」
「知ったことじゃないな」
声しか聞こえてこないソイツを急かす。
ここは利用されることが多い。
特にイジメには。
この学校でイジメがはやっていっているのは知っている。