悲劇のヒロインと傍観者
絶対顔が赤い…!
手で赤くなってるであろう顔を隠そうとしても片手は右京に掴まったまんま。片手で隠しきれない…!
睨みながら退こうとすると寝転んでた右京はベンチに座り、腕を私の腰に絡みついてきた。絡みついたことで私達の間に隙間はほぼなく、密着状態。
「う…うきょ…!恥ずかしいから放して…!」
恥ずかしすぎて噛んでしまった!は
もう死にたい…!
そんな私を見てまた右京はクスクスと笑う。
「あなたが耳元で僕の名前を言うからすぐに目が覚めましたよ」
「…でも、すぐ起きなかったじゃん」
「だってつぎは何するのか期待してたんですもん」
「何の期待だ馬鹿野郎」
「そりゃあキスしてくれるのかな…って?」