めぐりあわせ
中原さんの車がその場から立ち去って、少しの間立ち尽くしていた。
すると…
「愛花?」
「岳!」
「誰?」
「えっ?」
「車の人」
「ああ…かっ会社の上司…」
「会社の上司?彼氏じゃねぇの?」
「ちっ違うよ!なんでよ!」
「えっ?だって、キ、キス?してただろ?」
「…」
岳に見られてた…
なんで?なんで、見るのよ!
「が…岳はなにしてんの?こんな遅くに…」
「ああ〜最近夜も走ってて…その途中」
「あっ、そうなんだ…」
「なんで、彼氏でもないやつとキスしてんだよ」
「が、岳には関係ないでしょ?!」
「関係ないことはないだろ?」
「どうしてよ」
「ただ、気になったから、とっ友達として…」
「…」
「無理矢理されてるんじゃないか?」
「大丈夫だよ!」
「そうか?顔色悪いぞ」
「夜だから、そう見えるんだよ」
あまり顔を見られたくなくて、岳を見れなかった。