殺戮都市
そうと分かれば、早く光の壁に。


戦闘が始まるまで、光の壁の近くで待機して、開始と同時に北軍に入る。


きっと、北軍の防衛ラインは強固な物だろう。


恵梨香さんや中川がいそうな場所に辿り着くには骨が折れそうだ。


もしかすると、松田がいなくなったから、キングを守っているかもしれないけど……。


玄関から外に出て、俺は一つ気になった。


ここはもう、元西軍の陣地のはずだよな?


だとすると、キングがあるというビル……。


それは、西軍にあるという事になる。


つまり……キングの場所が移動した?


あの日、松田と戦った時、東軍が壊滅して、その時キングが移動していたとしたら……。


あの学校にはキングは存在していなかったという事だ。


となると、これで一つ、恵梨香さん達がいるであろう場所が減ったという事になる。


もう、あれから一ヶ月。


俺を待ってくれている保証なんてないけど、行って確かめないと。


そう思い、光の壁の方を向いた時だった。



















あの怪物が……玄関の横に、腰を下ろして俺が出て来るのを待っていたのだ。
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