殺戮都市
さらに走って、北軍の人間が怪物と戦っている所までやって来た。


長い間、松田の支配下にいたからか、南軍の乱戦とは違って見事な連携でポーンを倒している。


そうやって、機械的に動く事で今まで生きて来た人達なのだろう。


「おい……南軍が来たぞ!」


その中の一人が声を上げるけど、別の人間が呆れたようにそいつに返事をする。


「バカ、あいつは違うだろ。あの飲み屋の前で何人も斬り殺したの覚えてねえのかよ」


「あ?だったらやっぱり敵じゃねえの?」


中には俺が敵じゃないって理解出来てないやつもいるんだな。


なんて、今はそんな事はどうでも良い。


「木部は!恵梨香さんや中川はどこにいるか知らないか!?」


その集団に近付いて、尋ねてみる。


「他のやつらは知らねえけどよ、木部さんなら……いたいた、ここから400メートル向こうってとこだな」


端末を取り出して、サーチしてくれたのだろう。


北西を指差して教えてくれた。


「ありがとう。皆、死なないでくれ!」


「ガキに心配されるほど弱くねえつもりだぜ。さっさと行けよ」


中には、俺に殺意を向けていたやつもいたけど、ここは北軍。


それは仕方ないんだろうな。
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