殺戮都市
暫く走ると、さっきの男が言っていた通り、木部が部下と共にポーンの群れと戦っていた。


「醜い化け物共が!その程度で俺を喰えると思うなよ!!」


わざと声を張り上げて、周囲にいるポーンを引き付けているのか。


いつものような丁寧な口調とはまるで違う、荒々しい印象を受ける。


そして、口調だけではなく、その戦い方もまた荒々しい。


「なんて、感心してる場合じゃないよな」


思わず引いてしまうほどの木部の気迫に足を止めてしまったけど、ゆうに20を超えるポーンを相手にするのはさすがに骨が折れるだろう。


再び駆け出した俺は、木部とポーンを挟むような形で戦闘に加わった。


ポーンは木部達の方に意識が向いていて、俺には全く気付いていない。


そんなやつらを殺すのは、星3レアの人間を相手にするよりもずっと簡単だ。


素早くポーンの群れに接近した俺は、渾身の力で日本刀を横に振り抜いた。


次の瞬間、バランスを崩してバタバタと上半身が地面に落ちる怪物達。


その向こうから現れた木部は、何が起こったんだというような表情だったけど、俺を見て納得したようだ。


「……戻って来たんですか。どうです?武器の強化は完了しましたか?」
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