殺戮都市
残ったポーンを殺しながら、木部の問いに首を横に振る。


「まだだ、まだ少し足りない。本当にあと少しなんだけど」


俺の考えでは、バベルの塔の頂上に行くまでにレベルMAXに出来るだろうと踏んでいるんだけど……それは甘い考えなのかな。


「あと少しですか。それならもうひと頑張りすべきですね」


言われなくたって分かってるよ。


それも大事だけど、恵梨香さん達がどこにいるのかを知る事も大事だ。


「恵梨香さんはどこにいる!?中川は!大山田は!」


最後のポーンの首を斬り落とし、日本刀に付着した血を切って、俺は木部に尋ねた。


「全く……目的はバベルの塔でしょう?だったら、闇雲に探さなくても良いじゃないですか」


そう言いつつも、端末を取り出し、サーチしてくれるみたいで。


「……大山田さんしかサーチに引っ掛かりませんね。あの二人はサーチされないように位置情報を切ってるんじゃないですか?」


もしも、俺が死んだ一ヶ月前の状態のままなら、その可能性は十分にあるな。


そうだとするとやはりバベルの塔で待っているのが一番良いのか。


最終的な目標はそこなわけだし、何よりまず、中に入る為の入り口を探さなければならないのだから。
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