殺戮都市
恵梨香さんも考えているんだろう。
所属する軍の垣根を越えて一つの目標の為に立ち上がった人達を、「バベルの塔に入れませんでした」という理由で落胆させたくないんだと。
「じゃあ、俺が先に行きます」
「プリティボーイ……良いわ。あなたが一番乗りよ。私があの窓まで運んであげる」
そう言って取り出した手斧。
この上に乗って、大山田の力で飛ばしてもらえば良いんだな。
「少年、その場でジャンプしろ。大山田は少年の足に斧の背をぶつけるんだ。出来るな?」
「その方がありがたいわ。特大のホームランを打ち上げてみせるわよ」
話しているうちに、やけに乗り気になって来た大山田。
「じゃ、じゃあ……よろしく」
大山田の前に立ち、窓を見上げた俺は深呼吸を一つ。
出来るだけ高く飛んで、打ちやすくした方が良いな。
そう考えて俺は、グッと足に力を込めてその場で飛び上がった。
日本刀のおかげで、普通では考えられないくらいの高さまでジャンプ出来るけど……それでもせいぜい3メートルほど。
あの窓には届かない。
頂点からゆっくりと落下を始める身体。
「ぬおおおおおおおっ!!」
大山田の声が、気迫が、俺の背中にビリビリと伝わって来た。
所属する軍の垣根を越えて一つの目標の為に立ち上がった人達を、「バベルの塔に入れませんでした」という理由で落胆させたくないんだと。
「じゃあ、俺が先に行きます」
「プリティボーイ……良いわ。あなたが一番乗りよ。私があの窓まで運んであげる」
そう言って取り出した手斧。
この上に乗って、大山田の力で飛ばしてもらえば良いんだな。
「少年、その場でジャンプしろ。大山田は少年の足に斧の背をぶつけるんだ。出来るな?」
「その方がありがたいわ。特大のホームランを打ち上げてみせるわよ」
話しているうちに、やけに乗り気になって来た大山田。
「じゃ、じゃあ……よろしく」
大山田の前に立ち、窓を見上げた俺は深呼吸を一つ。
出来るだけ高く飛んで、打ちやすくした方が良いな。
そう考えて俺は、グッと足に力を込めてその場で飛び上がった。
日本刀のおかげで、普通では考えられないくらいの高さまでジャンプ出来るけど……それでもせいぜい3メートルほど。
あの窓には届かない。
頂点からゆっくりと落下を始める身体。
「ぬおおおおおおおっ!!」
大山田の声が、気迫が、俺の背中にビリビリと伝わって来た。