殺戮都市
大山田の斧の背が俺の足に触れる。


次の瞬間、足の裏から脳天まで一気に貫くような衝撃が駆け抜け、目の前の光景が一瞬途切れたようになる。


予想していなかったわけじゃない。


だけど、想像を遥かに超える力と勢いに、俺が気づいた時には宙を舞っていて。


窓を通り過ぎて、さらに高い位置で俺は地面にいる二人を見た。















「あ」













ポカンと口を開けて、しまったというような表情を浮かべている大山田。



「あ」じゃねーよ!


思い切り打ち過ぎだろ!


なんて考えてる場合じゃない!


ゆっくりと落下を始めた俺の身体。


何とかして窓から入らないと!


それだけを考えて、俺は真っ白な塔の外壁に日本刀を突き立てた。


手に身体の重みがグッと加わる。


と言っても、日本刀の力でそれほどの重みは感じないんだけど。


下を見ると、窓まで10メートルくらいはあるだろうか。


細かい数字は分からないけれど、何とかしてあの窓に入らないと。


そう考えた俺は、日本刀から手を離して再び落下を始めた。


そして、日本刀を抜き、塔の外壁に突き立てて動きを止める。
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