殺戮都市
結局、俺の行動は全部恵梨香さんが絡んでいるんだ。


あの時、大暴れしていた恵梨香さんに出会った時から今までずっと。


「それもまた、少年の強さなんだろう。それだけの強さがありながら、あいつのようにはならなかったんだから」


そう言った恵梨香さんの表情は、少し寂し気だった。


あいつ……松田の事なんだろうな。


たしかに松田は強かった。


自分の欲望のままに戦って、恵梨香さんが強いと評する俺が手も足も出なかった。


そして最後は……もっと戦いに取り憑かれた狩野に殺されたんだ。


強い欲望も、より強い欲望には勝てなかったという事で。


ただ人を追い掛けているだけの俺が、そんな二人よりも強いとは思えなかった。


だからせめて、武器のレベルをMAXにしたという事実が欲しかっただけかもしれないな。


「そう……なんですかね。まあ、この先これでは勝てないと思ったら強化しますよ。死んだら意味ないですからね。復活するのがまた一ヶ月先とかになったらたまりませんからね」


そう、俺は死ぬわけにはいかない。


この先死ぬという事は、俺が復活するまでに何が起こったとしても、何も出来ないのだから。
< 766 / 845 >

この作品をシェア

pagetop