殺戮都市
どこまでも続くと思われるような長い通路。


この塔の直径を考えれば長いのは当然なんだけど、真っ白なこの廊下はどれだけ歩いたのか分からなくなる。


もしかすると、反対側に出てしまうんじゃないかと思うような時間。


本当にそうだったらどうしようと不安になる。


「おいおい、どこまで続くんだこりゃ。どこを見ても真っ白で、どこを歩いてるのかさえ分からないぜ」


中川も不安なのだろう。


だから、こうやって愚痴って不安を紛らわせようとしているのだろう。


「お喋りは構わないが、いつどこから襲われても良いように注意はしておけ」


まあ、恵梨香さんのその言葉は正論だと思うけど……こうも白ばかりが続いていちゃ、注意力も散漫になってしまう。


中川の気持ちは分からなくもない。


「ビショップとクイーン、まだヤバいのがいるんですよね。ルークなら倒しましたけど、それでも四人がかりで倒したんですよ。ルークより強かったら、三人で勝てるかどうか」


「おいおい、絶望的な話をすんなよ。運良くビショップもルークもお留守って事を期待しようぜ」


そんな都合の良い話があるとは思えないけど、その意見には賛成だった。
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