殺戮都市
「どうした少年。そんな変な声を出して」


恵梨香さんも階下を覗き、俺が見ているものを確認する。


階下には……遅れて入って来たのだろう。


おっさんに明美さん、隼人の姿があったのだ。


恵梨香さんと中川の声に気付いたのだろう。


三人とも階段を駆け上がって来ている。


俺達が移動しなければ、10分もあれば合流出来るかもしれない。


「あいつらは……誰だ?」


「俺の、南軍の仲間ですよ!まあ、内1名には嫌われてて、何度も殺されそうになりましたけど」


それでも、バベルの塔に来てくれた事が嬉しい。


合流すればこれで六人。


この先何があっても乗り越えられそうな気がする。








「お、おい……」







喜んでいる俺の背後で、中川が震えた声を出した。


「何?」


不思議に思って振り返ってみると……俺の頭上を指差して、驚いたような表情を浮かべている。


一体何だってんだ。


少しくらい喜びに浸らせてくれても良いじゃないかと、その指が示す方を見てみると……。
















「フシュルルルルル」

















巨大な蛇のような下半身と頭部を持つ怪物が、俺達を睨んでいたのだ。
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