殺戮都市
「俺がやってみます。何か攻撃を仕掛けられても、俺なら対処出来ると思いますから」


などと言ってみたものの……この不気味な怪物を前に、本当にそれが可能なのかどうかは分からない。


「出来るのか?どんな攻撃を仕掛けてくるか分からないんだぞ?」


「そんなのは慣れましたよ」


このやり取りをしている間にも、恵梨香さんはデリンジャーを取り出して蛇の怪物、ビショップに銃口を向けた。


隙を作ってくれようとしているのだろう。


指がトリガーに掛かり、グッと引かれた瞬間、俺は走り出した。


パンッという乾いた音が広場に響き渡り、銃弾がビショップの頭部に直撃した。













……かに見えたけれど、銃弾はビショップの身体の表面。


鱗状の皮膚を撫でるように滑ると、後方にある柱に当たったのだ。


「なんだそりゃあ!?どんな皮膚なんだよ!」


後方で中川が吠えている。


有効的なダメージは与えられなかったようだけど、気を逸らすには十分だ。


そう……思っていたのに。


ビショップから前方に視線を移した瞬間、俺の目に飛び込んで来たのは巨大な尻尾。


上手く隙を突かれたのは……俺の方だった。
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