鎖恋-僕たちクズですー
真奈とは偶然だった。

密かに真奈を想っていた・・。ずっと・・

5歳の年の差。多感な時期にはお互い無口だったのに

僕が高校生になってから真奈は積極的になっていった。

ちょっと優しくされると僕はすぐ勘違いした。

「すぐできる。」確信して迫ればひるがえす・・

近づけば離れ・・・離れれば・・・寄ってくる。

「なんて女だ。」そう思いながらも僕は決して悪い気がしなかった。

幸い両親同士が仲良く、僕たちは家族ぐるみで付き合うようになった。

親の手前・・真奈とも仲良くした。

そんな僕をあざ笑うように真奈はグイグイくる。

そんな・・・

ある夏の日

とうとう真奈は僕の唇を奪った。

「ゆうの初めてもらった♡」

突然のキスって

なんでこんなにそっけない。

「好きよ♡ゆうくん」・・「でも・・ここまでね♡」

僕の淡い青春・・・

「え・・?」

無論、その続きはおあずけをくらっていたんだっけ。




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