愛情の鎖

「暴行罪で今すぐにでも逮捕してやろうか?ああ、それとも略取誘拐罪で牢屋にぶちこんでほしいのか?」


コウさんが面白そうに挑発する。

余裕を失いかけている翔太に対してコウさんはやたら余裕の風貌だ。


「やれるもんならやってみろよ」

「悪いが俺は容赦しねー」


そう言ってコウさんの長い足が躊躇なく近づいてきた瞬間、


「ひゃっ……」

私の首筋に冷たい感覚がはしった。
一瞬それが何なのか分からなかったが、首筋にあてがわれたそれは回りの空気を一瞬で鋭く凍りつかせるもの。


「これ以上好き勝手言いやがったら姐さんの命はねー」

「……しょう、た?」


コウさんの足が止まる。

私はごくりと喉を上下させ、体を硬直させた。


まさか…

だって見なくても分かる。私の首筋にあてがわれたのは鋭く光ったバタフライナイフ。

翔太が私を羽交い締めにしながら、ナイフをギリギリまで突きつけてくる。

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