愛情の鎖
「……っ……!」
一瞬にして顔が青ざめた私は恐怖で声すらだせなかった。
どうして…
動揺で頭が真っ白になる。まさか翔太がここまでするなんて……。
本気なんだ。翔太の私を拘束する力強さをまじまじと感じ、私は絶望色を隠しきれない。
唯一澤田組の中でまともに話せる間柄だった。
どうしようもない奴だったけれど、年齢も近く私に対する態度は信頼を向けたものだと思ってたのに…
「姐さんを死なせたくなかったら早くそこをどけよ!」
「……」
コウさんの顔つきが一瞬にして変わる。
見たこともないような鋭さを増し、私を羽交い締めにする翔太をまっすぐ威嚇する。
私はそんな状態に指一本動かす事すらままならない。
「ガキが、そんな玩具振り回して調子にのってんじゃねーよ」
「あ?」
だけどコウさんは少しも怯むことはなかった。むしろ瞳をギラリと光らせ、フンっとバカにしたように言い放つ。
「こいつに指一本触れてみろ。その時はお前の最後だ。テメーのイカれた根性ごと俺がぶっ潰してやる」