愛情の鎖
「晃一、こんなもんでどうかしら?」
「まぁ、ボチボチなんじゃね?」
そう言った直後「くそっ」と翔太のもがきあがく声が響いた。
だけどいくら翔太がジタバタしてもびくともしない。
そんな素早い状況に私は唖然として、一部始終を傍観する。
「テメーらただじゃおかねー」
「あら、油断したのはあなたよ?私がずっとトイレの奥の個室で一部始終見てたの知らなかったでしょ?ふっ、バカね。爪が甘いのよ警察が彼女を一瞬たりとも一人にさせるわけないでしょ」
えっ……
てことは最初から?
思わずコウさんの方に視線を向けると、「まぁ、そう言うことだ」と、すぐにすました返事が返ってきた。
「くそっ!」
「残念だったな坊主、所詮はガキの独りよがり。 俺らに歯向かうなんて100万年早いんだよ」
コウさんが近付き、翔太の顎を救い上げる。鋭く見下ろしたと思ったら、あざ笑うかのように「アホが」と言い放ち、そして…、
ガツンッ!!
鈍い音が響き渡った。
コウさんが勢いよく翔太に頭突きをかましたのだ。
「いいか、今度また梨央に手を出してみろ。こんなもんじゃすまねー。まぁ、しばらくは俺らがしっかり拘束して可愛がってやるけどな」