愛情の鎖
「すまない」
そう苦しそうに呟かれたけど、私は泣きながらコウさんに首を振るのが精一杯で、ほっとしたせいで私はそのまま力が入らず立つことが出来なかった。
それから素早く事が進み、アパートに帰った直後、思いがけない疲れのせいか不覚にも私は高熱を出してしまった。
熱のせいか、ハッキリとは覚えてないが、私は目を覚ましたりまた意識が遠退いたりと、虚ろな世界をいったりきたりしていた。
そうして何日か経ち、ふと目を覚ますと、私は当然コウさんのベッドの上だった。
首筋には苦しくないように巻かれた包帯の感触が…、
そこにそっと手を当て、おもむろにゆっくり起き上がると、やたら体がダルかった。
喉もカラカラだ。
ダメだ…、異様にダルい。
そう思い再び横になろうとした瞬間、がチャリと寝室のドアが開いた。
「…梨央……?」
姿を表したのはコウさんだった。
私が目を覚ましたことに気付くと顔色を変え、慌てて側に駆け寄ってくる。
「大丈夫か?」
「……うん」
「よかった。もう3日も眠りこけてたからこのまま起きて来ないかと心配した」
「…えっ……」
3日も?
ビックリしたのは私の方だった。大きく瞬きをし、口を開くとそれは自分でも驚くような掠れたような声だった。
「…あの、なぜか喉がカラカラで……」
「ああ、お前ずっと熱があったんだよ。あれから高い熱が続いてずっとうなされてたからな」
「そう、なんだ…」