愛情の鎖
だからこんなに起き上がるのがつらいんだ…
「まだ熱があるからゆっくり寝てろ。今ミネラルウォーター持ってきてやるから」
そう言って寝室を出たコウさんはすぐに手にペットボトルを持って、私のところにやってきた。
「ほら」
「ありがとう」
ゴクゴクと喉の奥に流し込むと、急に何かを入れたせいか思わずゴホゴホとむせてしまった。
そのせいでパジャマの胸元の当たりにヒヤリと染みができてしまう。
「あ……」
「何やってんだよ」
呆れ顔になったコウさんが私からペットボトルを奪い取る。そして私の姿をまじまじと見つめながら何かを思い付いたようにニヤリと口の端を上げた。
「うまく飲めねーなら俺が飲ましてやろうか?」
「えっ……」
返事をする間もなかった。
すぐさまベッドに片足を乗り上げたコウさんが私の肩を引き寄せ、顔を近づけた。
「こんな風に倒れさせたのは俺のせいだ。お詫びのしるしに俺がしっかりと看病してやるよ」
「…へ?……んっ!?」
すぐさま唇を塞がれた。
そのまま強引に唇をこじ開けられると、戸惑う私にお構い無く冷たい液体がゆっくりと流しこまれていく。
「んむっ……」
なんかいやらしい。官能的だ。
だってコウさんの唇がやたら優しく私の唇を刺激する。
これは看病だから。
そう思いつつ、抵抗する間もなくそれが2度3度繰り返されると、思いの外変な気分になり私の全身から力がだらりと抜けていく。