神聖魔法団【下】



“私が皆を守るし!”




“雷!!”




“さすが雷!やっぱ格好いいね”




思い出すのは無邪気に笑っている黎奈の表情・・・。





守れなかった。



守るって言ったのに。



アイツはいつも命がけで守ってくれた。



なのに、俺は・・・。



悔しくて悲しくて涙が止まらない。




「わりぃ・・・。俺が、俺が弱かったっ・・だけに・・・」




ひたすら泣いた。





泣き続けた。








もし、もしも




また会えるのなら伝えたい。



















―――――好きだ。と・・・。




















誰もいない、好きな女との思い出がつまった場所で




ただただ声を押し殺して泣いていた。






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