神聖魔法団【下】
「なんにもねぇよ」
「嘘。アンタ嘘つくの下手すぎ」
「うるせぇな!」
反射的に振り返ってしまった。
「あ・・・」
慌てて顔を背けるが遅かった。
「ほら、やっぱりなんかあった。
アンタが泣くなんて珍しい。何があったの。言ってみなさい」
「なんでも「言え」・・・チッ」
俺は姉貴に体を向けないまま話した。
「仲間が・・・・仲間が・・・死んだっ・・・」
「えっ・・・」
姉貴の息を呑む音が聞こえた。
「ソイツいつも笑ってて、会うたびに弟と喧嘩してて
初めて会った時は嫌いだった。
でも、一緒にいるようになって強さや弱さを知って。
命を張って俺達を守ってくれて。
元気ないときは勇気くれて。励ましてくれて・・・。
あんなにも良いヤツどこ探してもいねぇっていうぐらい、お人好しで。
だから、何かあったら絶対守ろうって思ってた。
だけど、守れなかった。
それ以前に俺が守られてた。」
「うん」
「アイツはいつもいつも俺たちのことが優先で自分のことなんか後回しで。
ほんっとにバカだよ。」