神聖魔法団【下】



「うっ・・・ッ・・・くっ・・・」




ここに来たのももしかしたら皆に会えると思ったから。




だから来た。




1人は嫌だった。




誰かの温もりがほしかった。




感じたかった。





俺がしっかりしないといけないのに。




母さんを守らなきゃいけないのに。





黎奈と約束したのに・・・っ。







「黎兎」




後ろから涯に呼ばれる。





雷から離れ、涯の目を見る。




「頑張ったな」




「っ・・・」




黎奈、黎奈が言ってた通りだよ。



ここにいる人は皆温かい。



< 341 / 632 >

この作品をシェア

pagetop