神聖魔法団【下】
声が震えてしまった。
泣いてるのバレたかな。
我慢しろ、泣くな。
そう思っていたのに
「もう耐えるな」
その一言で我慢してたものが一気に溢れた。
「うわあああああっ・・・うぅ・・・ッ・・」
「黎兎・・・」
分かってた。
俺がどれだけ自分を責めても黎奈は逆に怒ることぐらい。
それが辛かった。
誰かに止めて欲しかったのかもしれない。
自分を責めることに。
お前の所為じゃないって言ってほしかったのかもしれない。
黎奈は生きてるって心のどこかで思っていても
あの時の光景が頭に浮かんできて
怖くて仕方なかった。