神聖魔法団【下】
しばらくして目を覚ますと
そこは先ほどと違って真っ暗な闇が広がっていた。
「なに、ここ・・・」
頬を触ってみると涙が乾いていた。
とりあえず起き上がってみる。
どこまでも続く暗い道。
皆の声は聞こえなくなっていた。
「あ、Licht!」
思い出し辺りを見渡すが何処にも見当たらない。
「どこに行ったんだろう・・・」
先に進みたいとは思わなかった。
そこに留まっていた。
1人ってこんなにも寂しいんだ・・・。
皆は大丈夫なのかな。
怪我、してないといいな・・・。
そんなことを考えていると前方に人影が見えた。
「ん?誰だろう」
ゆっくりその人影に近付いてみる。