神聖魔法団【下】
暗くて顔がよく見えない。
てか、下を向いていて男か女なのかも分からない。
「あのー・・・」
私がそう声をかけると人影がこっちを見た。
「っ!?」
目が合ったとき言葉を失った。
え、どうなってるの・・・?
なんで?
「私・・・?」
そう、私の目の前のいたのは私そっくりの“私”だった。
赤い髪の毛に紫色の瞳。
自分じゃないみたいで気味が悪かった。
だけど顔は私だった。
どうなってるの?
1人でこんがらがってる間ももう1人の私はじっとこっちを見つめている。
なんだか怖くなってきた。