神聖魔法団【下】
“黎奈さん”
突然、頭に響いた声。
ビックリして辺りを見渡すが誰もいない。
“今、私はあなたの体の中にいます”
「え?」
って、この声どこかで・・・?
「Licht?」
“そうです。黎奈さんの体をお借りそのまま意識は別とし貴方の中で存在しています”
えぇ・・・。
「あ、そうなんだ・・・。
あのさ、私の目の前にいるのってやっぱり“私”だよね?」
“ええ”
ええ。って・・・。
即答されたよ。
“その方はカイザーが作り出したゼオラというものです。
黎奈さんの心の闇から作りだしたんだと思います。”
「どういうこと?」
“黎奈さんが心の奥底で抱えていた闇を具現化したんだと思われます。
その方は先ほどまで黎奈さんの仲間さんと戦っていました”