妄想世界に屁理屈を。


「ちなみに柚邑さんはアカネの器になってもらうね。

霊力を溜めて、保存する器に。

じゃないとアカネは召喚もできないんだ」


器…さっき言ってたやつか。

召喚もできないって、携帯も使えないって意味か。


「…でも、なんで女になったんだ?」


「器はアカネに近いほどいいんだ。

アカネと同一視されて溜まるから。

だったらスズでもいいんだけど、スズは小さいから。今は大きく見えても雀だし」


おぉ、繋がる繋がる。

スズに乗り移れと言った際に小さいからといってたかからな。



「…でもなぁ、俺生活あるし、困るんだけど」


「大丈夫だよ柚邑さん。夜だけだから」


夜だけ?


「今は6時だね。冬の6時は日が沈むのは早いから、6時だけど、夏なら7時か8時くらいに変わるよ」


「…夏まで女にならなきゃならないの?」


「うーん…それはどうだろうね?僕にはわかんないから…


あ、でもさっきみたいに震えたり意識失ったりしないから安心して。

なんで夜かというと、偉い神様にバレたら怒られちゃうんだ」



神様にばれないように。

悪戯な神様はくしゃりと笑った。
< 66 / 631 >

この作品をシェア

pagetop