2回目のはじめまして

ヒカリパート①

「力の使い方の練習を今からするからおきろ!」


俺は小雪に飽きれた顔で言った。


小雪が俺の言葉を理解していないのか、不思議そうに首を傾げしかめっ面で
何かを考えている。



「えーと?昨日、今日?ヒカリくん?に会ったのは夢じゃないんですか?」


小雪は不思議に言うので俺はこっくりと一回うなずく。


小雪は状況がまだつかめてないらしい。
無理もないが、説明とか苦手な俺的にはどうしていいかわからない…



「えっと、私は…その、ヒカリくんの契約者…?になってしまたったと?」


と小雪が言うので俺は答えた


「まぁ、そうなるな。お前が時間魔法使えたから、それはまちがいない。」


「時間魔法?」


小雪は首を傾げた、


「時間魔法は、そのなのとおり時間を自由自在にあやつることができる。

悪魔にはそれぞれに生まれ持った力がある。

種類は数え切れないほどあるが、

俺はその中で次元魔法の中の時間魔法を使える悪魔だ。

悪魔は魔法の種類で階級がつく。」


と俺が小雪に悪魔についてかるく説明するが、小雪はまだ首をかしげている。


「んー、なんとなくヒカリくんの説明はわかったんですが、根本的なところがさっぱりなんですけど…。」


小雪の言葉に俺が首を傾げる。


「えっと、その契約者になったらなにするかとか、そもそもなんの契約したとか、なんで私なのとか、かな?」


小雪は自分でも言葉が見つからないのかすこし困り顏でいった。


「つまり俺が最初の説明をとばしたから何もわかってないわけだ…」


「…多分。」

俺は昔こいつに説明したのを思い出しながら言った。


「我にその身を預け、その身愚痴るまで我の依頼に答えよ、

その引き換えに我の力を預け、我の身が滅ぶまでそなたを守り抜くと誓う。

これに契約するもの我に誓いのキスを与えたまえ… これが契約内容だ。」


俺がそう言うと小雪にはハテナマークが飛び交っている。


「えーと、簡単にいうと、俺がお前の身体を借りることができるようになった。

それと、俺がいう依頼つまり仕事をお前がする。

その変わりにお前に俺の力を貸すし、どんなもんからでも、

俺がお前を守ってやる!」


と俺が説明すると小雪が


「誓いのキスは?昨日?はヒカリくんが私にキスしたよね?おでこだけど…」


小雪が少し恥ずかしそうに言う。


「その辺は、どうでもいいんだよ。俺とお前は例外なの!てか、お前悪魔とか、魔法とか信じるの?」


俺は今更ながら疑問になった。


「信じるよ?そんな面白そうなことめったにないもん!それにヒカリくんは嘘ついてないと思うから…」


俺は小雪の言葉に驚きと安心を感じた。


「お前、変なやつだなw俺との契約は嫌か?って言っても、もう遅いがな」


俺は恐る恐る聞いてみた。小雪はうーとうなりながら腕を組んで悩んでいる。


「んー、よろしくわかんないけど、危ない仕事じゃなさそうだし、

ヒカリくんが面白そうな人なのでとりあえず引き受けます!」


と小雪が楽しそうにいった。ただの好奇心だろうが、グダグダに交渉成立した。


俺は小雪に色々な気持ちを込めていった


「はじめまして!俺の相棒‼︎

これからよろしくな!」

俺は笑顔で言った。
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